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コラム

体脂肪を減らすには?

減量内科

体脂肪を減らすには?

今回は多くの方が気になる「体脂肪を減らす方法」についてお話しします。健康的な体型を維持することは、単に見た目の問題だけでなく、様々な生活習慣病の予防にもつながる重要な課題です。ここでは、効果的に体脂肪を減らすための科学的根拠に基づいた方法をご紹介します。

 

体脂肪とは何か?

まず、体脂肪について正しく理解することが大切です。体脂肪は、私たちの体内でエネルギーを蓄えるために必要不可欠な組織です。しかし、過剰な体脂肪は健康上のリスクとなります。

体脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があります:

皮下脂肪:皮膚の下にある脂肪層
内臓脂肪:腹腔内の臓器の周りにある脂肪

特に内臓脂肪の蓄積は、糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクを高めるため、注意が必要です。

体脂肪を減らすメカニズム

体脂肪を減らすには、基本的に以下の式が成り立つ必要があります。

摂取カロリー < 消費カロリー

つまり、食事で摂取するカロリーよりも、日々の活動や運動で消費するカロリーの方が多くなければなりません。

重要なポイントとして、脂肪1kgを減らすには約7000kcalのカロリー消費が必要です。これは科学的に証明された数値で、体脂肪削減の目安となります。

 効果的な食事管理

体脂肪を減らすための食事管理には、以下のポイントがあります:

適切なカロリー摂取

まず、1日の摂取カロリー量を把握しましょう。消費カロリーに関しては年齢、性別、身長、体重、活動量によって異なります。摂取カロリーを消費カロリーより少なめに設定することで、体脂肪の減少が期待できます。

バランスの良い食事

「食事を減らしているのに体重が減らない」と言われる方がいます。

単に摂取カロリーを減らすだけでなく、栄養バランスにも気を付けることが大切です。以下の栄養素をバランス良く摂取しましょう:

タンパク質:筋肉の維持と代謝促進に重要
炭水化物:エネルギー源として必要だが、過剰摂取に注意
脂質:必須脂肪酸の摂取のため適度に必要ですが、減量時は極力減らすことが大切です。
ビタミン・ミネラル:代謝を正常に保つために重要

 食物繊維の摂取

食物繊維は満腹感を与え、消化を助けるため、ダイエットに効果的です。野菜、果物、全粒紛などから積極的に摂取しましょう。

 糖質と脂質の適切な管理

精製された糖質や飽和脂肪酸の過剰摂取は避けましょう。代わりに、複合糖質や不飽和脂肪酸を中心に摂取することをおすすめします。

 適切な食事のタイミングと頻度

13回の規則正しい食事に加え、間食を控えめにすることで、安定した血糖値を維持し、過食を防ぐことができます。

効果的な運動

 運動は体脂肪を減らすための重要な要素です。以下のような運動を組み合わせることをおすすめします。

有酸素運動

ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動は、直接的に脂肪を燃焼させる効果があります。130分以上、週に5日程度行うことが理想的です。

筋力トレーニング

筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、24時間を通じてカロリー消費が増加します。週に2-3回、主要な筋群(特に大腿四頭筋)を鍛えるトレーニングを行いましょう。

HIIT(高強度インターバルトレーニング)

短時間で効率的にカロリーを消費し、運動後も代謝が高まる効果があります。週に1-2回程度取り入れると良いでしょう。心臓病などの基礎疾患がある場合は心臓などに負担がかかるため、医師に相談してから行ってください。

日常生活での活動量増加

エレベーターの代わりに階段を使う、近距離は歩くなど、日常生活での小さな変化も積み重ねると大きな効果につながります。
当院は3階にあります。通院時はエレベーターを使用せずに階段を使って活動量をふやしてみてください

 

睡眠と休養の重要性

十分な睡眠と適切な休養も、以下の理由から体脂肪を減らすために重要です。

睡眠不足は食欲を増進させるホルモンの分泌を促進
質の良い睡眠は代謝を正常に保ち、筋肉の回復をサポート
過度のストレスはコルチゾールの分泌を増やし、体脂肪の蓄積を促進

進捗の管理と長期的な視点

体脂肪を減らすプロセスは、一朝一夕には進みません。長期的な視点を持ち、以下のような方法で進捗を管理することが大切です: 

a) 定期的な体重・体脂肪率の測定

週に数回程度、同じ条件(朝食前や入浴後など)で測定し、記録をつけましょう。

b) 体型の変化の観察

鏡や写真で体型の変化を観察することも効果的です。

c) 基礎疾患の改善

血圧や血糖値などの改善も、体脂肪減少の効果を示す重要な指標です。

 

注意点

急激な減量を避ける

急激な減量は健康を害する可能性があり、リバウンドのリスクも高くなります。1週間に0.5-1kg程度の緩やかな減量を目指すことをおすすめします。

 

局所のみ痩せることはできない

残念ながら、特定の部位の脂肪だけを選択的に減らすことは困難です。全身の体脂肪率を下げることで、結果的に気になる部位の脂肪も減少します。

過剰なサプリメント摂取を避ける

一部のサプリメントには効果を示す科学的根拠がありますが、食事と運動が基本です。サプリメントに頼りすぎず、バランスの取れた食事を心がけましょう。サプリメント摂取は、臓器障害を引き起こすリスクがありますので、摂取する場合は定期的な検査をおすすめします。

 

 

まとめ

 体脂肪を減らすには、「摂取カロリー < 消費カロリー」の状態を作り出し、継続することが鍵となります。

具体的には:

  1. バランスの取れた食事で適切なカロリー管理を行う
  2. 有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせた運動を実践する
  3. 十分な睡眠とストレス管理を心がける
  4. 長期的な視点を持ち、緩やかな減量を目指す

 そして、脂肪1kgを減らすには約7000kcalのカロリー消費が必要であることを覚えておきましょう。この数値を目安に、目標設定をすることが大切です。

 健康的に体脂肪を減らすには、焦らず、自分のペースで継続的に取り組むことで、必ず結果はついてきます。

当院では減量内科として痩身サポートを行っています。ご質問やより詳しい情報が必要な場合は、遠慮なくご相談ください。一人ひとりの状況に合わせた、オーダーメイドのアドバイスや治療を提供します。

 

 

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